2020. 12. 1

【ALMAメールマガジン】アルマ望遠鏡 運用再開に向けた準備の進捗について

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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2020年12月1日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。

 

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Pick up!
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◎アルマ望遠鏡 運用再開に向けた準備の進捗について
チリ共和国での新型コロナウイルス感染症の拡大は小康状態にあります。そのため、標高2900mに位置する山麓施設では、状況を見ながら徐々に滞在職員数を増やし、観測再開に向けた準備を始めています。復帰作業の進捗には様々な要因が関係するため、運用の再開に至るまでには長期間かかることが想定され、はっきりした期日を示すことは困難です。もし現在の予定通りに復帰作業が進めば、通常の科学観測の再開は最も早くて2021年3月になる見込みです。引き続き、通常時よりもさらに厳格な安全管理のもとで業務にあたる関係者の健康と安全を第一に考えながら、検討と作業を行っていきます。
https://alma-telescope.jp/news/recovery-202011

 

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Topics
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◎国立天文台と電気通信大学、包括的な連携協定を締結
2020年11月17日に協定調印式が執り行われました。国立天文台と電気通信大学はこれまで5年以上にわたってアルマ望遠鏡の機能強化に資する共同研究を行い、より高性能な超伝導受信機の開発に取り組んできました。今回の協定により、これまでの超伝導電波受信機の高性能化に関する研究をさらに進展させ、新たな宇宙観測の実現を目指します。将来的には、天文分野で培った技術を次の時代の社会基盤整備に活かすことも目指しています。
https://alma-telescope.jp/news/uec-202011

 
◎金星観測データの再解析とデータアーカイブへの再登録について
2020年9月に発表された「金星におけるホスフィン発見」に関する研究および観測データの再検証が行われ、アルマ望遠鏡で得られたデータの一部に問題があることをアルマ望遠鏡スタッフが発見しました。このため、データに問題があった場合の標準的な手順に従い、該当のデータはアルマ望遠鏡科学データアーカイブからいったん削除されました。この度、データの再処理が完了したため、データは再び科学データアーカイブに登録され、世界中の天文学者がダウンロードして検証することが可能になっています。
https://alma-telescope.jp/news/venus-202011

 
◎三鷹・星と宇宙の日2020 オンライン開催
今年の特別公開は、10月24日(土)オンラインでの開催となりました。午前10時から約8時間半に渡ってライブ配信番組をお届けしました。私たちの身近にある太陽系、天の川銀河、さらには宇宙の果てに向かって徐々に視点を移しながら、様々な宇宙の謎やその解明に挑む国立天文台の研究紹介を軸に番組が進んで行きました。アルマ望遠鏡からは、深川 美里 教授、松田 有一 助教、平松 正顕 助教 の3名がライブ配信番組に登場しました。
https://alma-telescope.jp/news/mitakareport-202011

 

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Events
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◎アルマ望遠鏡といっしょに冬の夜空をカラフルに!~アルマの流星and日食キャンペーン ~
12月中旬のふたご座流星群と南米皆既日食にちなんだツイッターキャンペーンを実施中です。アルマ望遠鏡のヒミツが隠された特製ぬりえをツイッターで公開しました。お手持ちの文具やパソコン上で自由に色をぬって、ハッシュタグ『#アルマの流星and日食』を付けてツイッターでシェアしてくださいね。12月15(火)20時からは、アルマの日食and流星トークライブをYouTubeでお届けします!
https://alma-telescope.jp/news/mosaicing-202011

 
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Afterword
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いよいよ12月6日、人類未踏のミッションを担うJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が再突入カプセルを地球に届ける予定です。11月25日(ハワイ現地時間)には、地球に向かって移動中のはやぶさ2の姿を国立天文台のすばる望遠鏡がとらえました。アルマ望遠鏡の広報担当も、『惑星ができるところを探る』というアルマ望遠鏡と同じミッションをもつはやぶさ2の活躍を応援しています。特に、水の起源はひとつの重要な注目ポイントです。カプセルに入っている小惑星リュウグウのかけらの解析結果も楽しみです!

 

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