アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2016年 1月26日号
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今夜は今年最初の「月齢16」、
アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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pick up!
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◎ アルマ望遠鏡が解き明かす惑星形成の現場
研究者はアルマ望遠鏡の観測によって、4つの若い星の周り
のガスと塵(ちり)の円盤の隙間に明確な違いがあることを
発見しました。今回の新たな観測は、木星の数倍の重さの
惑星が最近、円盤の中で作られたことを明示しています。
星の周りのガスの調査はまた、惑星の性質についての手が
かりを提供してくれます。
惑星は非常に多くの星の周りで見つかっていますが、どのよ
うな環境下で、どのように惑星が形成されるのかは、完全に
わかっているわけではありません。その謎に答えるために、
研究者は惑星の形成現場、つまり若い星の周りで回転して
いるガスと塵の円盤を研究しています。しかし、これら円盤は
小さく地球から遠くにあるため、謎を明らかにするにはアルマ
望遠鏡の力が不可欠でした。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/0115post_633.html
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topics
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◎大学院生研究発表会を開催
国立天文台三鷹のALMA棟には、現在15名の大学院生が
在籍しています。国立天文台を基盤機関の一つとする総合
研究大学院大学に所属する大学院生や、国立天文台の
研究者が併任教員となっている東京大学の大学院生に
加えて、そのほかの大学に所属する大学院生が受託院生
という形で在籍し、さまざまな研究を行っています。
その大学院生たちが自身の研究の進捗・成果を発表する会
が、2015年11月25日に開催されました。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2016/0113post_630.html
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event
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◎ 1月31日(日) 11:35~12:05,14:35~15:05
「見えない光で見えてくる宇宙―ALMA望遠鏡で観る惑星系のはじまり―」
世界のはじまりをさぐる サイエンス・ミニトーク特別編
講師:秋山永治(国立天文台チリ観測所 特任助教)
会場:日本科学未来館(東京都江東区) 1階 ミニトーク会場
参加費:無料
参加方法:事前申し込み不要。直接会場にお越し下さい。
[詳細] 日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1512171419212.html
◎開催中~ 2月 7日(日) ※休館日(2月2日)除く
特別イベント「世界のはじまりをさぐる」
会場:日本科学未来館(東京都江東区) 1階企画展示ゾーン
内容:アルマ望遠鏡パラボラアンテナ模型や受信機模型などを展示
参加費:無料
[詳細] 日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1601131319186.html
◎ 2月 6日(土) 18:00~(60分)
大人のための天文教室「アルマ望遠鏡で暗黒の宇宙を探る」
講師:平松正顕(国立天文台 チリ観測所助教/広報室長)
会場:なかのZERO プラネタリウム (東京都中野区)
料金:500円 ※未就学児入場不可、小学生は保護者同伴
[詳細] なかのZERO プラネタリウム
http://nicesacademia.jp/planetarium/special.html
◎ 2月16日(火) 19:00~21:00
「電波望遠鏡最前線~アルマが拓く世界」
宇宙図@オンライン2.0 関連イベント
講師:平松正顕(国立天文台 チリ観測所助教)
会場:武蔵野プレイス (東京都武蔵野市)
定員:30名(事前申し込み制、先着順)
参加費:550円
[詳細・申込] 天文学普及プロジェクト「天プラ」
http://www.tenpla.net/uchuzuonline/
◎上映中~ 2月28日(日)まで
プラネタリウム 「超巨大望遠鏡~ALMAとTMT~」
会場:相模原市立博物館(神奈川県相模原市)
[投影日時・詳細] 相模原市立博物館
http://sagamiharacitymuseum.jp/plane/planetarium/
◎上映中~ 3月13日(日)まで
プラネタリウム 「ALMA~まだ見ぬ宇宙へ~」
会場:ディスカバリーパーク焼津(静岡県焼津市)
[詳細] ディスカバリーパーク焼津
http://www.discoverypark.jp/event/detail/?dat_id=50
◎上映中~ 4月 4日(月)まで
プラネタリウム 「ALMA~まだ見ぬ宇宙へ~」
会場:はまぎんこども宇宙科学館(神奈川県横浜市)
[詳細] はまぎんこども宇宙科学館
http://www.yokohama-kagakukan.jp/planetarium/
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afterword
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この冬は暖かい日が続いていましたが最近は冷え込みが
強まり、東京でも雪が降りました。都心は積雪も少なく翌日に
はすっかり日常に戻りましたが、国立天文台三鷹キャンパス
は豊かな自然のためか、まだまだ残っている雪が冬景色を
演出しています。
アルマ望遠鏡のある南米チリ、アタカマ砂漠も雪が降ることが
あります。砂漠というと灼熱の大地を思い浮かべますが、昼間
は強烈な太陽の光に見舞われても夜間は冷え込むこともあり
ますし、冬季や高地は防寒着なしではいられません。
昨年6月、アンテナの周りは一面雪、ということがありました。
アルマ望遠鏡に巨大ゴルフボールが出現!
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2015/0722post_604.html
しかしながら世界中で最も乾燥した場所の一つであるアタカマ
に雨や雪が降るのは珍しいことです。電波望遠鏡は、夜間だけ
でなく、昼間や少々の悪天候でも観測できますが、機器のメン
テナンスや調整を考えると、やはり安定した気候が観測には
適しています。2016年も順調に観測が進み、優れた研究成果
を皆様にお届けできることを期待しています。今年もALMA
メールマガジンをよろしくお願いいたします。
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自然科学研究機構 国立天文台 チリ観測所
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