三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2016年 2月24日号
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今夜は「月齢16」、アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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pick up!
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◎とても冷たい空飛ぶ円盤
アルマ望遠鏡とIRAM望遠鏡の観測によって、若い星の周りの
惑星形成円盤外縁部に含まれる大きな塵(ちり)の粒子の
温度測定に初めて成功しました。「空飛ぶ円盤(flying saucer)」
と名付けられた天体のデータを斬新な方法で解析することに
より、研究チームは塵が-266℃であることを突き止めました。
これは予想されていたよりもずっと低温でした。この結論は、
従来の惑星形成モデルを書き換えるほどの衝撃を与える
ものです。
塵の性質の違いは、例えば、塵の粒子がぶつかり合うときに
何が起きるのか、そして惑星形成において塵がどんな役割を
果たすのか、に影響を及ぼします。今回の観測結果を説明
できるように塵の性質を考え直すことがこの観点で深刻な
影響を及ぼすかどうかは、現段階で推定することはできません。
より詳しい理解のためには、今後さらなる観測が必要です。
しかし、今回アルマによって発見された冷たい塵は、原始
惑星系円盤を理解する上で重要な知見を与えてくれました。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/0223post_637.html
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topics
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◎宇宙で最も明るい銀河に渦巻く激しい乱気流
宇宙で最も明るく輝く銀河の中には激しい乱気流が渦巻いて
おり、最終的には星を作るためのガスをすべて吹き飛ばして
しまうかもしれないことが、今回のアルマ望遠鏡による観測で
明らかになりました。その銀河は、124億光年彼方の塵(ちり)
で覆われたクエーサーです。
現在の銀河の進化モデルとアルマの観測結果を考え合わ
せると、この銀河は不安定な状態にあり、星間ガスはあらゆる
方向に吹き飛ばされていると考えられます。銀河がこの段階
にいる時間は短く、やがて成熟して塵に隠されていない
一般的なクエーサーになることを意味しています。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2016/0218post_635.html
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event
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◎上映中~ 2月28日(日)まで
プラネタリウム 「超巨大望遠鏡~ALMAとTMT~」
会場:相模原市立博物館(神奈川県相模原市)
[投影日時・詳細] 相模原市立博物館
http://sagamiharacitymuseum.jp/plane/planetarium/
◎ 3月11日(金)・19日(土)・26日(土)
4D2Uドームシアター定例公開「アルマ望遠鏡で見る宇宙」
会場:国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市)
[詳細・申込] 4D2Uドームシアター 公開のご案内
https://prc.nao.ac.jp/4d2u/
◎ 3月21日(月・祝) 13:30~16:30
調布の星(スター) 誕生!
プレゼンター:藤井泰範(国立天文台 先端技術センター) 他
アルマ望遠鏡の受信機開発を行なってきた技術者が、
宇宙、天文、地域をテーマにお話しします。
会場:調布市市民プラザあくろす2階 (東京都調布市)
時間:13:00~16:30
入場無料、手話通訳あり
[詳細] えんがわフェスタ
https://www.facebook.com/engawafesta2015
◎ 3月 3日(木)~ 5月29日(日)
プラネタリウム「星の誕生」
会場:大阪市立科学館(大阪府大阪市)
[投影日時・詳細] 大阪市立科学館
http://www.sci-museum.jp/planetarium/program/general/
◎ 3月 3日(木)~ 3月16日(水)
『ALMA MUSIC BOX: 死にゆく星の旋律』展
オルゴール作品ALMA MUSIC BOXとアンテナ模型の展示
会場:スパイラル(東京都港区南青山) エントランス
[詳細] スパイラル
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1829.html
◎ 3月
プラネタリウム「アルマ望遠鏡の挑戦」
会場:名古屋市科学館(愛知県名古屋市)
[投影日時・詳細] 名古屋市科学館
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/planetarium/themes/general.html
◎上映中~ 4月 4日(月)まで
プラネタリウム 「ALMA~まだ見ぬ宇宙へ~」
会場:はまぎんこども宇宙科学館(神奈川県横浜市)
[詳細] はまぎんこども宇宙科学館
http://www.yokohama-kagakukan.jp/planetarium/
◎上映中~ 4月10日(日)まで
プラネタリウム 「ALMA~まだ見ぬ宇宙へ~」
会場:ディスカバリーパーク焼津(静岡県焼津市)
[詳細] ディスカバリーパーク焼津
http://www.discoverypark.jp/event/detail/?dat_id=50
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afterword
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先日、重力波が観測されたというニュースが大きく報じられ
ました。日本でも岐阜県・神岡のKAGRA(かぐら)の運用
開始を控えており、今後、重力波天文学によって宇宙の
謎が解明されるであろうと期待されています。
アルマが見る宇宙からの電波は、1930年代初頭に初めて
検出されたものです。事前に存在が予測されていた重力波
とは違い、宇宙から電波がやってきていること自体が予想外
の発見でした。初期の電波観測は手作りのアンテナを用いて
行なわれていましたが、次第に観測装置が巨大になり、電波
の初検出から約80年でアルマ望遠鏡の観測開始に至りました。
重力波の検出には最初から巨大な装置と精密な測定機器が
必要でしたが、見えないものを見ることにかける熱意と根気は
過去から現在まで通ずるものがあるように思います。
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