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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2012年5月18日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array
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――― 国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま ―――
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今回は特別編!間近に迫った日食と金星の太陽面通過についての号外です。
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INDEX
PICK UP!
5月21日 日本の各地で日食が見られます
6月 6日 金星の太陽面通過が見られます
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■ PICK UP! ■
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◎ 5月21日、日本の各地で日食が見られます
間もなく5月21日(月)の朝、日本全国で部分日食を見ることができます。
さらに九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地
方などの広い範囲で金環日食を見ることができます。
日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部または全部
が隠される現象です。太陽が全部覆い隠される時は皆既日食といいますが、
今回の金環日食は、月のまわりから太陽がはみ出して、ドーナッツ状に見え
る現象です。相対的に太陽が地球に近く月が地球から遠いため、地球からは
月よりも太陽が大きく見えるのです。
【目を傷めないよう、安全に観測しましょう】
太陽からは非常に強い光が出ているため、直接見ると目を傷める危険があり
ます。特に金環日食や部分日食では太陽の一部は常に見えています。光の強
さはほとんど変わらないため、ほんの数秒でも大変危険です。カメラのファ
インダー越し、あるいは薄雲りの場合でも太陽を直接見るのは危険です。
観測は必ず、信頼できる専用の日食グラスなどを正しく使いましょう。
ピンホールや木漏れ日を利用した手軽な観測方法もあります。安全な観測・
撮影方法について、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
ホームページでは日食をわかりやすく解説する動画も公開しています。
地域によって観測できる日食の種類や時間は異なりますが、東京では金環日
食の始めは午前7時31分、金環日食の終わりは7時37分です。その前後に
は、月が太陽の一部を覆い隠す、部分日食が見られます。
皆さんの地域で観測できる日食の時間について詳しくは、下記ホームページ
をご覧ください。
通勤・通学の時間帯ですがくれぐれも道路上で立ち止まるなどせず、安全な
場所を選んでください。
事前に準備をして、安全に日食観測を楽しみましょう!
[金環日食情報] 国立天文台:金環日食特集ページ
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/
◎ 6月6日、金星の太陽面通過が見られます
6月6日(水)、午前7時すぎから午後2時前頃まで金星が太陽の前を横切る
現象が見られます。
前回は8年前の2004年6月8日でしたが、次に見られるのは、105年後の
2117年12月11日です。今回は21世紀では最後の観望チャンスとなります。
月による日食とは違い、小さなシルエットとなった金星が太陽の前をゆっく
りと横切っていきます。金星のシルエットの大きさは、太陽の直径のおよそ
30分の1です。普段、月や星がはっきりと見える方ならば、日食グラスなど
を使って観測することができるでしょう。こちらも安全に十分注意してお楽
しみください。
[金星の太陽面通過] 国立天文台:特集ページ
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120606-venus-tr/index.html
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■ あとがき ■
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今回は号外として、間近に迫った太陽に関する天体現象をご紹介しました。
太陽は広い宇宙の中でも地球から一番近くにあり、唯一、その表面を詳しく
観測することのできる恒星です。そのため、太陽を詳しく観測することは他
の恒星を知ることにもつながります。太陽の観測といえばひのでやSOHOと
いった人工衛星を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、電波望
遠鏡での観測も行われています。国立天文台野辺山の太陽電波観測所には電
波ヘリオグラフという太陽専門の電波望遠鏡があり、毎日8時間の連続観測
を行っています。フレアと呼ばれる爆発現象や磁場の発生、その変化の仕組
みなど、太陽にはまだまだ多くの謎があり、研究が進められています。
アルマでも、太陽の観測を視野に入れてアンテナの設計がされ、建設が進め
られています。私達にとって身近で欠かすことのできない天体である太陽、
この機会に最新の太陽研究にも目を向けてみてください。
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