ACA12mアンテナ1号機を用いてOrion KLと言う天体にあるCS分子が出した電波スペクトルを解析しました (回転遷移J=3-2, 146.969026 GHz)。 146.945GHz辺りのスペクトルは、天体と観測者との間のドップラー効果で周波数が動いて見えていることによってできたものです。スペクトルの裾がわずかに広がっているように見えるのは、星形成領域でよく見られるoutflowという特徴的なスペクトルの形を示します。他の望遠鏡などで観測されたスペクトルとほぼ同じ強度で観測されていることから、ACAアンテナの性能が十分発揮され電波を集めていることが確認できます。
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