ACA12mアンテナ1号機を用いてOrion KLと言う天体にあるCS分子が出した電波スペクトルを解析しました (回転遷移J=3-2, 146.969026 GHz)。 146.945GHz辺りのスペクトルは、天体と観測者との間のドップラー効果で周波数が動いて見えていることによってできたものです。スペクトルの裾がわずかに広がっているように見えるのは、星形成領域でよく見られるoutflowという特徴的なスペクトルの形を示します。他の望遠鏡などで観測されたスペクトルとほぼ同じ強度で観測されていることから、ACAアンテナの性能が十分発揮され電波を集めていることが確認できます。
NEW ARTICLES
2025 3.10
129億年前の超巨大ブラックホール付近の“熱いガス”を発見: 宇宙初期の隠されたブラックホール探査に新たな可能性
北海学園大学の但木謙一教授らの国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて129億光年彼方の超巨大ブラックホールを観測し、ブラッ…
2025 2.12
初期宇宙の銀河でもダークマターが優勢か
この研究成果は、2025年2月7日に東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU, WPI)他からプレスリリースさ…
2025 2.6