動画は皆既月食(2008年2月20日-21日)中における月の様子を示しています。 高速駆動性能を有するACAアンテナを用いることで、短時間で何枚もの画像を取得することが可能となり、月食中の電波強度変化を2次元画像として取得することに成功しました。動画左はデジタルカメラで撮影した光の画像、右は電波の画像を表しています。電波画像は赤い色ほど電波強度が強いこと、すなわち、温度が高いことを表しています。月食が進むにつれて電波強度が弱くなり、皆既月食を過ぎるとまた電波強度が強くなることがわかります。これは月食の間、月表面の温度が急激に変化していることを示しています。
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