アルマ望遠鏡の建設地チリ北部のアタカマ砂漠周辺では、6月末から7月初め(南半球のチリは冬)にかけて、大雪が降りました。
もともとアタカマ砂漠周辺は、年間降水量が100ミリ以下の非常に乾燥した土地です。夏季に悪天候に見舞われることはあっても
冬季は比較的天候が安定しているので、これほどの大雪が冬季に降るのは、とてもめずらしいことなのです。
今回、真っ白に雪化粧をした山の向こうには、アルマ望遠鏡の建設が進んでいる山頂施設(標高5000m)があります。性能試験を合格したアンテナは、山麓施設(標高2900m)からトランスポーター
に乗せられて、天候の良い日に一台ずつ、この山々を越え運ばれてゆきます。
(写真:水野範和)
NEW ARTICLES
2025 3.31
ACA トータルパワーアレイ用分光計の開発チームが国立天文台長賞を受賞
ACA トータルパワーアレイ新型分光計開発チームが、「令和6年度国立天文台長賞 技術・開発部門」を受賞しました。
2025 3.10
129億年前の超巨大ブラックホール付近の“熱いガス”を発見: 宇宙初期の隠されたブラックホール探査に新たな可能性
北海学園大学の但木謙一教授らの国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて129億光年彼方の超巨大ブラックホールを観測し、ブラッ…
2025 2.12
初期宇宙の銀河でもダークマターが優勢か
この研究成果は、2025年2月7日に東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU, WPI)他からプレスリリースさ…