ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティング開催

2017年12月26日・27日の2日間、ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングが国立天文台三鷹キャンパスで開催されました。約120名の研究者が日本国内及び台湾・韓国などから参加し、活発な議論が行われました。

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アルマ望遠鏡の現状について紹介する、井口聖 東アジアアルマプロジェクトマネージャ
Credit: 国立天文台

ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングは、アルマ望遠鏡、野辺山45m電波望遠鏡、アステ望遠鏡の運営を行う国立天文台のスタッフとユーザーである国内外の研究者・大学院生などが一堂に会し、各望遠鏡の現状と今後の計画に関する情報を共有するとともに、運用に対する研究者からの意見を聞いて今後に活かすことを目的とした会合です。ミリ波・サブミリ波を観測する3つの望遠鏡のユーザーズミーティングを合わせて開催することで、各望遠鏡の特徴を活かした力強い研究を後押しすることを目指しています。

アルマ望遠鏡については、まずは望遠鏡の現状と最新の成果の紹介があった後、2018年4月に観測提案が締め切られる次期科学観測サイクルにおける観測能力の概要が紹介されました。また、将来開発計画やデータ解析ソフトウェア開発の状況を国立天文台の研究者や技術者が紹介したほか、関連する数多くの研究成果のポスター発表も行われました。また2日目には、アルマ望遠鏡にまだ慣れていない研究者を対象としたチュートリアルが行われ、アルマ望遠鏡データアーカイブで公開されているデータの形式や中身、解析処理の流れなどが紹介されました。

今回のユーザーズミーティングでは、若手研究者の参加が例年よりかなり多く、アルマ望遠鏡で得られる成果が多くの若手研究者を引き付けている様子が見て取れました。

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3つの望遠鏡に関連する研究成果のポスター発表では、若い研究者を中心とした活発な議論が各所で行われていました。
Credit: 国立天文台

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