三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2018年11月23日号
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今回のメールマガジンは「月齢16」の昨晩に配信の予定でしたが、正しく配信
されておりませんでした。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。改めまして、
11月のメールマガジンをお送りします。
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pick up!
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◎アルマ望遠鏡、最高周波数帯バンド10での初成果:
巨大星誕生現場に見つかった糖類分子と宇宙噴水
日本がアルマ望遠鏡向けに開発した最高周波数帯の電波受信機(「バンド10」
受信機)を使った観測から、初めての科学成果が生まれました。米国立電波
天文台のブレット・マグワイア氏らは、アルマ望遠鏡のバンド10受信機を
使って巨大星の誕生現場「猫の手星雲」の一角を観測し、巨大赤ちゃん星の
まわりで糖類分子グリコールアルデヒドが放つ電波をはじめ、さまざまな分子
が放つ電波(分子輝線)695本を発見しました。これは、過去に同領域で検出
された分子輝線の数の10倍以上に相当します。また、重水の蒸気が巨大な
赤ちゃん星から激しく噴き出しているようすも明らかにしました。この成果は、
アルマ望遠鏡以前では困難であった「バンド10」の周波数帯での本格的な観測
の幕開けを告げるものであり、新しい宇宙への窓から新しい研究が大きく花
開くさきがけになると期待されます。
http://c.bme.jp/14/924/40/5462
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topics
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◎銀河スケールに広がる壮大なガスの噴水
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのグラント・トレンブレー氏らは
アルマ望遠鏡と欧州南天天文台VLT望遠鏡、NASAのチャンドラX線宇宙望遠鏡を
用いて、銀河団エイベル2597の中心にある巨大銀河を観測しました。そして、
その中心にある超巨大ブラックホールに落下していく冷たいガスと噴き出していく
ガスの両方を詳しく調べることに成功しました。
http://c.bme.jp/14/924/41/5462
◎三鷹・星と宇宙の日 2018
毎年恒例の国立天文台ほかの特別公開『三鷹・星と宇宙の日2018』が、2018年10月
26日・27日に開催されました。「太陽系再発見」が全体テーマとなった今年は、
お天気にも恵まれ、多くの方にご来場いただきました。アルマ望遠鏡プロジェクト
では、ALMA棟にてアルマ望遠鏡の概要や現地のようす、最新成果やアルマ望遠鏡に
活かされている技術の紹介を行いました。下記リンク先には写真も含めて当日の
ようすを詳しくご紹介しています。
http://c.bme.jp/14/924/42/5462
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media
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◎2018年11月29日 午前4時台
NHKラジオ第一 「ラジオ深夜便」
『視力6000で宇宙に挑む』長谷川哲夫(国立天文台上席教授)
◎2018年12月22日 午前10時~
BS-TBS 「ドキュメントJ」
『天文王国おかやまの巨星たち 竹林寺山からアンデス5000メートルの高地へ』
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afterword
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今回は、アルマ望遠鏡バンド10受信機の初成果をご紹介しました。アルマ望遠鏡
では観測する電波を10の周波数帯に分け、それぞれ専用の受信機を参加各国で
分担して開発し、全アンテナに載せる66台+予備の7台、計73台を量産しました。
日本はこのうちバンド4,8,10の3種の受信機を担当。バンド10はアルマ望遠鏡で
もっとも高い周波数帯にあたりますが、その周波数の高さから、受信機の心臓部
ともいえる超伝導素子の素材を他の周波数帯のものとは変える必要があったり、
微細な構造を持つ部品を開発する必要があったりと、開発は困難を極めました。
それでも、国立天文台や情報通信研究機構の研究者の努力によって、アルマ
望遠鏡が求める厳しいスペックをクリアできる受信機が完成しました。
受信機の開発過程は、記録映像
「メイド イン 国立天文台!アルマ望遠鏡 受信機開発」前後編として公開して
います。
https://www.youtube.com/watch?v=kPhoGBy7XjU
https://www.youtube.com/watch?v=pbQAOAU9wro
新しい「宇宙への窓」を開くためには、開発チーム以外にも現地での試験観測
チームをはじめさまざまなスタッフの努力がありました。この映像で、その
挑戦の一端をぜひご覧ください。
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