アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2018年1月3日号
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新年あけましておめでとうございます。
今夜は「月齢16」アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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pick up!
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◎ダークマターの大海原に浮かぶ巨大な原始銀河
ビッグバンから数億年ののちに存在した生まれ
たばかりの銀河は、現代の矮小(わいしょう)
銀河と共通点が多いだろうと天文学者たちは
考えています。数十億個の星々が集まった
原始銀河が、互いに合体することでより大きな
銀河となったというのです。
しかしアルマ望遠鏡による最新の観測によって、
予想外の発見がありました。宇宙誕生から10億
年もたたない時代に、非常に巨大な銀河が見つ
かったのです。これは銀河の構成要素となる
小さな星の集団が、予想以上に短い時間で合体
していくことを示しています。
アルマ望遠鏡が発見したのは、宇宙誕生から
およそ7億7000万年が経過した時代に存在した、
2つの巨大銀河です。宇宙が現在の年齢の
わずか5%であったころに、巨大銀河の形成が
進んでいたことになります。しかもこの巨大銀河
は、さらに巨大なダークマター(暗黒物質)の集
まりの中にあることもわかりました。その質量は、
太陽数兆個分にも及びます。
https://alma-telescope.jp/news/dark-matter-201712
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event
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◎(上映中)~2018年2月25日(日)まで
プラネタリウム「星の誕生」
場所:大阪市立科学館(大阪府)プラネタリウム
※1月4日(木)まで休館日
http://www.sci-museum.jp/planetarium/program/general/
◎2018年1月13日(土)17:00~19:00
研究者の話を聞こう ~アルマ望遠鏡で見る星の一生~
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
講師:大島 丈治(三菱電機株式会社 通信機製作所 インフラ情報システム部 次長)
場所:バンドー神戸青少年科学館(兵庫県神戸市)
参加費:無料(展示室入館料が必要)
申込:電話申し込み受付中(078-302-5177)
※1月4日(木)まで休館
http://kobe-kagakukan.com/
◎2018年2月3日(土)16:00~17:30
星の講演会「驚異の視力で見る宇宙 ~アルマ望遠鏡~」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
場所:郡山市ふれあい科学館(福島県郡山市)
料金:無料
申込:1月6日(土)~電話または直接。
http://www.space-park.jp/events/star_lecture/2018/0203/index.html
◎2018年2月4日(日)13:00~16:20
国立天文台講演会 / 第23回アルマ望遠鏡講演会
「冷たい宇宙に挑むアルマ望遠鏡 -惑星誕生のミステリーに究極技術で迫る-」
講師:長谷川哲夫(国立天文台 上席教授)
講師:山根一眞(ノンフィクション作家)
講師:武藤恭之(工学院大学 准教授)
会場:東京国際交流館プラザ平成 3階 国際交流会議場(東京都江東区)
申込:ウェブサイトから。1月10日開始予定。
https://www.nao.ac.jp/news/notice/2017/20171228-alma-lecture.html
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afterword
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新しい年を迎え、2018年 第1回目のアルマ
望遠鏡メールマガジンをお届けしました。
昨年、アルマ望遠鏡は私たちに新しい電波
画像を見せてくれました。それは宇宙の多種
多様な天体で、アルマ望遠鏡が様々な天体
をターゲットとすることを証明するものでもあ
りました。特に顕著だったのは、惑星ができ
つつあると考えられる星のまわりの円盤の
画像。そして、今まではぼんやりとしか見る
ことができなかった遠い宇宙を詳細にとらえた
銀河の画像。どちらもアルマ望遠鏡の驚異的
な解像度と感度がなせる技です。
昨年5月にウェブサイトをリニューアルしました。
リニューアルにあわせて立ち上げた3つの特集。
第2回目以降をまもなく公開できるよう、絶賛準
備中です。ご期待ください。他にもコンテンツを
充実させ、いろいろな側面からアルマ望遠鏡を
お伝えしていきます。
アルマ望遠鏡は順調に観測を続けています。
今年もまた新しい天体画像や研究成果で私た
ちを驚かせてくれることでしょう。本年もアルマ
望遠鏡にご注目のほどよろしくお願いいたします。
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