2018. 2. 2

【ALMAメールマガジン】 アルマ望遠鏡がとらえたベテルギウス

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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン

ALMA Mail Magazine 2018年2月2日号
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皆既月食は見えましたでしょうか?
今夜は「月齢16」アルマ望遠鏡の話題をお届けします。

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pick up!
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◎アルマ望遠鏡がとらえたベテルギウス

オリオン座の一等星ベテルギウスの姿を、アルマ望遠鏡が視力4000
を超える超高解像度でとらえました。ベテルギウスは、その一生の
終末期である赤色超巨星の段階にあり、太陽のおよそ1400倍の大き
さにまでふくらんでいます。アルマ望遠鏡が撮影した画像では、
星表面の一部で電波が強くなっており(画像内の白い部分)、周囲
より1000度ほど高温になっていることがわかりました。また画像左側
には、少しふくらんだような構造も見えています。
https://alma-telescope.jp/news/betelgeuse-201801

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topics
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◎視力6000で見る宇宙【vol.2】
130億光年以上先の「宇宙最初の銀河」を探す

1000億もの星が含まれる銀河が、いつ、どのように生まれたのか。
これは、現代天文学に残された大きな謎のひとつです。アルマ望遠鏡
は、その比類なき感度と解像度を武器に、この謎に挑んでいます。
アルマ望遠鏡は宇宙の始まりにどこまで迫れるのか、「最初の銀河」
とはどんなものなのか。長年にわたり銀河の研究で活躍してきた
放送大学の谷口義明教授に、アルマ望遠鏡を使った銀河誕生の
研究についてお話を聞きました。
https://alma-telescope.jp/column/6000vol2

◎モリタアレイ向け新型分光計の開発がアルマ評議会で承認

アルマ望遠鏡の中で日本が設計開発を担当したモリタアレイ向けに
新しい分光計を開発することが、2017年11月に開催されたアルマ
評議会で承認されました。アルマ望遠鏡がさらに画期的な成果を
挙げ続けるための「アルマ望遠鏡将来開発計画」の一環として、
韓国天文宇宙科学研究院(KASI)と国立天文台が協力してこの開発を
実行します。新型分光計は、2020年にアルマ望遠鏡に設置される
予定です。
https://alma-telescope.jp/news/new-spectrometer-201801

◎ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティング開催

ALMA/45m/ASTEユーザーズミーティングは、アルマ望遠鏡、野辺山
45m電波望遠鏡、アステ望遠鏡の運営を行う国立天文台のスタッフと
ユーザーである国内外の研究者・大学院生などが一堂に会し、
各望遠鏡の現状と今後の計画に関する情報を共有するとともに、
運用に対する研究者からの意見を聞いて今後に活かすことを目的と
した会合です。ミリ波・サブミリ波を観測する3つの望遠鏡のユーザーズ
ミーティングを合わせて開催することで、各望遠鏡の特徴を活かした
力強い研究を後押しすることを目指しています。約120名の研究者が
日本国内及び台湾・韓国などから参加し、活発な議論が行われました。
https://alma-telescope.jp/news/users-meeting-2017

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event
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◎(上映中)~2018年2月25日(日)まで
プラネタリウム「星の誕生」
場所:大阪市立科学館(大阪府)プラネタリウム
http://www.sci-museum.jp/planetarium/program/general/

◎2018年2月3日(土)16:00~17:30
星の講演会「驚異の視力で見る宇宙 ~アルマ望遠鏡~」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
場所:郡山市ふれあい科学館(福島県郡山市)
料金:無料
申込:電話(024-936-0201)または直接。
http://www.space-park.jp/events/star_lecture/2018/0203/index.html

◎2018年3月17日(土)19:00~20:30
倉敷科学センター 天文講演会
「メイド・イン・岡山!アルマ望遠鏡が描きだす新しい宇宙の姿」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
場所:倉敷科学センター プラネタリウム (岡山県倉敷市)
参加費:無料(展示室入館料が必要)
申込:倉敷科学センター(086-454-0300)に電話
http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/release/180317_ksc_release.html

◎2018年3月18日(日)13:30~15:30
倉敷科学センター おはなし科学セミナー
「天文学者に聞いてみよう!天文学者って、どんな仕事?
宇宙って、どんなところ?」
講師:平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
場所:倉敷科学センター2階研修室 (岡山県倉敷市)
参加費:無料(展示室入館料が必要)
申込:倉敷科学センター(086-454-0300)に電話
http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/release/180317_ksc_release.html

◎2018年3月18日(日)13:00~15:10
日本天文学会2018年春季年会
公開講演会「極限環境での最先端天文学」
講師:阪本成一(国立天文台チリ観測所長、教授)
講師:吉田滋(千葉大学教授)
定員:180名(先着順、事前申し込み不要)
場所:千葉市科学館(千葉県千葉市)
料金:無料
http://www.asj.or.jp/asj/publicLecture2018a.html

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afterword
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日本は寒波の影響で今年は寒い冬になっていますね。国立天文台
三鷹も先週の降雪がまだ残り、寒さを演出しています。
アルマ望遠鏡がある南米チリ・アタカマ地方は季節としては夏ですが、
毎年2月ごろには天候が崩れ、雪が降ることがあります。ボリビアの
方角から雲がやってくるため、「ボリビアン・ウインター」とも呼ばれます。
現地の様子はしばらく停止していたライブカメラで見ることができます。
(不具合でご迷惑をおかけしました!)
https://alma-telescope.jp/liveview

天候の悪い日が続いているため、星空は見えないかもしれませんが、
乾燥したこの地には珍しい雪が見られます。また、パラボラアンテナが
地平線近くまで広範囲に広がっている様子をご覧ください。

2月4日(日)に国立天文台講演会/第23回アルマ望遠鏡講演会
「冷たい宇宙に挑むアルマ望遠鏡―惑星誕生のミステリーに
究極技術で迫る―」を開催します。
https://www.nao.ac.jp/news/notice/2017/20171228-alma-lecture.html
すでに定員に達したため参加申込みは締め切っていますが、
ライブ中継を予定しています。13:00~16:20です。
Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=b10Bah4PLKw
ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv310656899

ご参加の方は会場までお気を付けてお越しください。

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