片岡章雅さん、文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
国立天文台の片岡章雅さんが、惑星形成過程の理論的研究とアルマ望遠鏡を用いた観測的検証により、令和7年度科学技術分野の文部…
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2022年05月17日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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Pick up!
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◆ 天の川銀河中心のブラックホールの撮影に初めて成功
国際研究チーム「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)・コラボレーション」は、地球規模の電波望遠鏡ネットワークを使って、私たちが住む天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールの撮影に初めて成功しました。今回の結果は、この天体が間違いなくブラックホールであることを示す揺るぎない証拠であり、多くの銀河の中心に存在すると考えられている巨大ブラックホールの働きについて貴重な手がかりを与えるものです。
https://alma-telescope.jp/news/press/eht_2022
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Topics
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◆ アルマプロジェクトのメンバー4名が2021年度 吉田庄一郎記念・ニコン天文学業績賞を受賞
公益財団法人 天文学振興財団が公募する「吉田庄一郎記念・ニコン天文学業績賞」が、アルマプロジェクトのメンバー4人に送られました。
受賞理由:アルマ偏波観測の実現とミリ波サブミリ波偏波観測サイエンスの推進
受賞チーム:永井洋(特任准教授)、中西康一郎(特任准教授)、Charles L. H. Hull(特任助教/国立天文台フェロー)、亀野誠二(教授/アルマ合同観測所)
https://alma-telescope.jp/news/nikonastronomy-202204
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Events
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◆ オンライン講座『オンラインで学ぶ「宇宙」~ブラックホールはこうして撮影された~』
日時
5月21日~6月11日
毎週土曜日(全4回)
10:00~12:00
講師
永井洋(国立天文台アルマプロジェクト )
台東区社会教育館では、以下のオンライン一般向け講座を募集中です。
いて座A*ブラックホール撮影の話も予定しています。
台東区居住・在勤者向けの企画ですが、若干名、区外からの受け入れも可能です。
https://alma-telescope.jp/event
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Afterword
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5月12日に天の川銀河中心のブラックホールの撮影に成功したというニュースがリリースされました。
ブラックホールの撮影については2019年の4月10日に史上初めて撮影成功のニュースがリリースされましたが、
当時の観測対象は5500万光年かなたにある楕円銀河M87にあるブラックホールでした。
今回撮影に成功したのは、我々の住む太陽系がある天の川銀河の中心にあるブラックホールです。
これまでも天の川銀河の中心領域では、非常に重く、コンパクトで目に見えない何らかの天体の周りを星たちが回っていることが観測されており、間接的な証拠からブラックホールであると考えられていました。今回この天体「いて座A*(エースター)」の撮影に成功したことで、
天の川銀河の中心には紛れもなくブラックホールであるということが初めて視覚的(間”の”削除)かつ直接的に示されました。
合わせてこちらの記事もご覧ください。
「史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る」
https://alma-telescope.jp/news/press/eht-201904
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国立天文台の片岡章雅さんが、惑星形成過程の理論的研究とアルマ望遠鏡を用いた観測的検証により、令和7年度科学技術分野の文部…
オーストラリア国立大学(現在は東北大学)の津久井崇史さんが2024年度の井上研究奨励賞を受賞されました。
ACA トータルパワーアレイ新型分光計開発チームが、「令和6年度国立天文台長賞 技術・開発部門」を受賞しました。