最も遠い回転円盤銀河の発⾒
この研究成果は、2024年10月7日に欧州南天天文台(ESO)他からプレスリリースされたものです。詳しくは、ESOのプレスリリース(…
===============================
国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン ALMA Mail Magazine 2023年11月28日号 ================================ 今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。 ―――――― Pick up! ―――――― ◆アルマ望遠鏡が最高解像度を達成 ― 最高観測周波数バンド10受信機と最長基線長16 kmアンテナ配列との組み合わせで アルマ望遠鏡が、その運用を始めて以来、最も高い解像度を達成しました。チリの合同アルマ観測所、 国立天文台、米国国立電波天文台、欧州南天天文台の天文学者を中心とした 最適化・性能拡張チーム(以降、チームと呼びます。)は、アルマ望遠鏡の中で 最も難しい観測機能の一つである最高観測周波数バンド10受信機とアンテナ間距離16 kmの 最長基線長を有するアンテナ配列の組み合わせで、最高解像度5ミリ秒角(=1/720000度)を実現する 技術試験を行いました。その結果、チームはクェーサーや銀河系の恒星進化の 末期段階にある天体(進化末期星)を5ミリ秒角の解像度で観測することに成功しました。https://alma-telescope.jp/news/rlep-202311 ―――――― Topics ―――――― ◆アルマ評議会が常田国立天文台長への感謝を表明 2023年11月15日から17日にかけて、合同アルマ観測所のサンティアゴ中央オフィスにおいて アルマ評議会が開催されました。今回の評議会は国立天文台長としての最後の会議となることから、 評議会は2018年4月からの常田台長の尽力に対し、感謝の意を公式に表明することを決定しました。https://alma-telescope.jp/news/gratitude-112023 ◆日米の新たなパートナーシップで世界最高性能望遠鏡の感度向上へ 米国国立電波天文台(NRAO)と国立天文台は、世界最高性能のミリ波サブミリ波電波望遠鏡である アルマ望遠鏡の能力をさらに向上させるため、新たな協力を行うことで合意し、協定を締結しました。 この協定にもとづく協力を通じて、今後2年強でバンド2受信機用に高性能コンポーネントを提供し、 また現在進行中の広帯域感度アップグレード(WSU)の一部である、 バンド6受信機のアップグレード(拡張バンド6受信機の開発)を加速させる予定です。https://alma-telescope.jp/news/newpartnership-202311 ◆ついに解明!超巨大ブラックホールの成長メカニズムと銀河中心の物質循環 国立天文台の泉拓磨助教を中心とする国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、 近傍宇宙にあるコンパス座銀河を約1光年という非常に高い解像度で観測し、 超巨大ブラックホール周辺わずか数光年の空間スケールでのガス流とその構造を、 プラズマ・原子・分子の全ての相において定量的に測定することに世界で初めて成功しました。 その結果、超巨大ブラックホールへ向かう降着流を明確にとらえ、 降着流が「重力不安定」と呼ばれる物理機構により生じていることをも明らかにしました。 さらに、降着流の大半はブラックホールの成長には使われず、 原子ガスか分子ガスとして一度ブラックホール付近から噴き出た後に、 ガス円盤に舞い戻って再びブラックホールへの降着流と化す、 あたかも噴水のようなガスの循環が起きていることも分かりました。 超巨大ブラックホールの成長メカニズムの包括的な理解に向けた重要な成果です。https://alma-telescope.jp/news/cirseyf-202311 ―――――――――― Afterword ―――――――――― Pick up! で取り上げられた ◆アルマ望遠鏡が最高解像度を達成 ― 最高観測周波数バンド10受信機と最長基線長16 kmアンテナ配列との組み合わせで 最高観測周波数バンド10受信機とアンテナ間距離16 kmの最長基線長を有する アンテナ配列の組み合わせで視力12000の解像度を達成したというものです。 最高解像度実現のためには1990年代に国立天文台野辺山宇宙電波観測所が 「将来のミリ波・サブミリ波干渉計の観測誤差補正技術」として開発をスタートさせた 観測誤差を補正する手法(バンド-トゥ-バンド)の導入が重要な役割を果たしています。 1982年に開所された日本の電波天文学の「聖地」野辺山宇宙電波観測所で培われた様々な 技術を更に発展させて実現されたアルマ望遠鏡という側面があります。 野辺山宇宙電波観測所について、野辺山からアルマ望遠鏡完成までの経緯、 開所から約40年の年月を経て、高い評価を受けた野辺山で開発された 技術関連の記事等を紹介させていただきます。 よろしければ以下のURLからご覧下さい。 国立天文台野辺山についてhttps://www.nro.nao.ac.jp/public/ 野辺山から ALMA へhttps://alma-telescope.jp/assets/uploads/2022/09/df12604ceb495af5a08209a6698316f9.pdf アルマ望遠鏡ができるまでhttps://alma-telescope.jp/milestones 当時世界最大のミリ波電波望遠鏡の革新的な技術が電波天文学の進歩に大きく貢献 国立天文台と三菱電機で開発の野辺山45メートル電波望遠鏡が「IEEEマイルストーン」に認定https://www.nao.ac.jp/news/topics/2017/20170614-nro.html 高感度電波望遠鏡と天文学専用スパコン、電子情報通信学会マイルストーンに選定https://alma-telescope.jp/news/ieice-milestone ――――――――――――――――――― ☆ ― In Search of Our Cosmic Origins ▼Twitterhttp://twitter.com/ALMA_Japan ▼Instagramhttps://www.instagram.com/alma_japan/ ▼メールマガジン登録/解除https://alma-telescope.jp/mailmagazine ▼お問い合わせhttps://alma-telescope.jp/contact ― ☆ ――――――――――――――――――― 自然科学研究機構 国立天文台アルマプロジェクト Copyright(C) 2023 Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (ALMA), NAOJ. All rights reserved.
この研究成果は、2024年10月7日に欧州南天天文台(ESO)他からプレスリリースされたものです。詳しくは、ESOのプレスリリース(…
Forbes JAPAN 2024年11月号において、東アジア・アルマの運用マネジャーを務める深川美里教授が「Women In Tech 30」2024に選出…
この研究成果は、2024年9月4日にアメリカ国立電波天文台(NRAO)からプレスリリースされたものです。詳しくは、アメリカ国立電…