片岡章雅さん、文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
国立天文台の片岡章雅さんが、惑星形成過程の理論的研究とアルマ望遠鏡を用いた観測的検証により、令和7年度科学技術分野の文部…
===============================
国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2025年4月14日号
================================
今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
――――――
Pick up!
――――――
◆129億年前の超巨大ブラックホール付近の“熱いガス”を発見:
宇宙初期の隠されたブラックホール探査に新たな可能性
北海学園大学の但木謙一教授らの国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて
129億光年彼方の超巨大ブラックホールを観測し、ブラックホール付近の熱い
ガスからの電波をこれまでにない高い解像度で捉えることに成功しました。
今回成功した観測手法を超巨大ブラックホールの存在が知られていない天体に
適用することで、宇宙初期の隠されたブラックホールを見つけることができると期待されます。
https://alma-telescope.jp/news/press/hotgas-202503
――――――
Topics
――――――
◆ACA トータルパワーアレイ用分光計の開発チームが国立天文台長賞を受賞
ACA トータルパワーアレイ新型分光計開発チームが、
「令和6年度国立天文台長賞 技術・開発部門」を受賞しました。
https://alma-telescope.jp/news/dgaward-202503
――――――――――
Afterword
――――――――――
Pick up! で取り上げられた
◆129億年前の超巨大ブラックホール付近の“熱いガス”を発見:
宇宙初期の隠されたブラックホール探査に新たな可能性
中心に超巨大ブラックホールが存在する銀河の中心部であり、
とても明るく輝いているクェーサーをアルマ望遠鏡で観測した研究です。
ブラックホールの影響で、ブラックホールにとても近い部分が
とても熱く熱せられている様子が詳しく映し出されました。
こういったクェーサーと観測している私たちとの向きの関係で、
クェーサー周辺のガスや塵が薄い向きで観測することになる場合は、
可視光やX線は塵に吸収されず、明るく観測できます。
一方、塵が濃くなってしまう向きで観測する場合は
可視光やX線は塵に吸収されてしまい観測できなくなってしまいますが、
アルマ望遠鏡で観測している電波は、塵による吸収を受けくいため、
塵に埋もれてしまった超巨大ブラックホールも探ることができることになります。
この様に、アルマ望遠鏡は塵による吸収を受けくい電波で宇宙を観測していること、
又、アルマはとても高感度で高解像度を実現できている
電波望遠鏡システムであることを活かして、
中心に超巨大ブラックホールを持つクェーサーに関して
興味ある研究が行われています。
いくつかの観測成果の記事を紹介させていただきます。
よろしければ以下のURLからご覧下さい。
2013.10.24
超巨大ブラックホール周辺での特異な化学組成の発見
―新たなブラックホール探査法の開発に向けて
https://alma-telescope.jp/news/press/mt-_-_2-2.html
2021.03.15
激変する超巨大ブラックホール周辺環境
―アルマ望遠鏡がとらえた星間分子破壊の現場
https://alma-telescope.jp/news/xdr-202103
――――――――――――――――――― ☆ ―
In Search of Our Cosmic Origins
▼Twitter
http://twitter.com/ALMA_Japan
▼Instagram
https://www.instagram.com/alma_japan/
▼メールマガジン登録/解除
https://alma-telescope.jp/mailmagazine
▼お問い合わせ
https://alma-telescope.jp/contact
― ☆ ―――――――――――――――――――
自然科学研究機構 国立天文台アルマプロジェクト
Copyright(C) 2025 Atacama Large
Millimeter/submillimeter Array (ALMA), NAOJ.
All rights reserved.
国立天文台の片岡章雅さんが、惑星形成過程の理論的研究とアルマ望遠鏡を用いた観測的検証により、令和7年度科学技術分野の文部…
オーストラリア国立大学(現在は東北大学)の津久井崇史さんが2024年度の井上研究奨励賞を受賞されました。
ACA トータルパワーアレイ新型分光計開発チームが、「令和6年度国立天文台長賞 技術・開発部門」を受賞しました。