2014. 1. 20

【 ALMA Mail Magazine 】 2014年1月17日号 ~アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場~

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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2014年1月17日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array < http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/>
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――― 国立天文台アルマ望遠鏡に関心をお持ちの皆さま ―――
毎月「月齢16」の夜にお届けしているアルマ望遠鏡メールマガジン。
国立天文台のフラッグシップ望遠鏡のひとつ、アルマ望遠鏡に関する
最新情報をお知らせします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
ならびにアルマ望遠鏡Twitterアカウント http://twitter.com/ALMA_Japan
をご覧ください。
INDEX
最新情報
 12月27日 アルマ望遠鏡超伝導受信機の開発完了
  1月07日 超新星爆発で作られた大量の固体微粒子をアルマ望遠鏡が発見
  1月14日 アルマ望遠鏡、最も若い原始惑星系円盤を発見
アルマ通信
 12月19日 2013年度グッドデザイン賞特別賞表彰式
  1月10日 TBS「夢の扉+」に井口聖 東アジア・アルマ・プロジェクトマネージャが登場
PICK UP!
  1月18日 アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場
イベント情報
 12月7日~5月6日 日本科学未来館 THE世界一展(開催中)
メディア情報
 1月25日午後2時 TBS「チキュウノハテ ~星降る砂漠と幻の花園・南米大陸へ~」
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 ■ 最新情報 ■
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◎ 12月27日 アルマ望遠鏡超伝導受信機の開発完了
国立天文台が開発を担当した3種類のアルマ望遠鏡受信機の開発が、2013年12月をもってす
べて完了しました。これらの受信機は順次チリに送られてアンテナに搭載されており、科学
観測に向けた準備が続けられています。
アルマ望遠鏡では観測する電波を10の周波数帯(バンド)に分け、各周波数帯専用の受信機
が開発されています。そのうち日本はバンド4/8/10の3つの周波数帯の受信機開発を分担し
ました。受信機は全アンテナに搭載されるため、予備を含め各バンド73台の受信機を作る
必要がありましたが、国立天文台先端技術センターを中心とした開発チームは、高い性能を
持つ受信機の量産を予定通りに完了させました。
[最新情報] アルマ望遠鏡超伝導受信機の開発完了
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2013/1227post_524.html
◎ 1月07日 超新星爆発で作られた大量の固体微粒子をアルマ望遠鏡が発見
アルマ望遠鏡が、最近起きた超新星爆発で作られた大量のフレッシュな固体微粒子を初めて
発見しました。
数千億の星が集まる銀河には、大量の固体微粒子が含まれています。こうした固体微粒子
は、星の一生の最後の爆発である超新星爆発によって生み出されると考えられています。し
かしこれまで超新星爆発の残骸で固体微粒子が直接検出された例はなく、多くの銀河に
含まれる固体微粒子の起源については謎のままになっていました。高い性能を持つアルマ
望遠鏡によって、この謎が解かれようとしています。
[最新情報] 超新星爆発で作られた大量の固体微粒子をアルマ望遠鏡が発見
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2014/0107post_505.html
◎ 1月14日 アルマ望遠鏡、最も若い原始惑星系円盤を発見
惑星は、生まれたばかりの星の周囲を取り巻くガスや固体微粒子の円盤(原始惑星系円盤)
の中で作られると考えられていますが、この円盤がいつどのようにして作られるのかは未だ
謎のままです。ドイツのナディア・ムリリョ氏を中心とする国際研究グループは、アルマ望
遠鏡を使って、これまで見つかっている中で最も若い原始惑星系円盤を発見しました。この
原始惑星系円盤は、これまでの多くの理論研究で示唆されていたよりも若い段階の星のまわ
りで見つかりました。原始惑星系円盤の形成の謎に迫る、重要な発見となりました。
[最新情報] アルマ望遠鏡、最も若い原始惑星系円盤を発見
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2014/0114post_526.html
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 ■ アルマ通信 ■
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◎ 12月19日 2013年度グッドデザイン賞特別賞表彰式
アルマ望遠鏡モリタアレイの2013年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン
振興会)における「グッドデザイン金賞」受賞にともない、12月5日、特別賞表彰式がリッ
ツカールトン東京にて行われました。今回の表彰式には、長谷川哲夫 国立天文台チリ観測
所長が出席し、賞状及びトロフィーを受け取りました。
[アルマ通信] 2013年度グッドデザイン賞特別賞表彰式
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2013/12192013_4.html
◎ 1月10日 TBS「夢の扉+」に井口聖 東アジア・アルマ・プロジェクトマネージャが登場
国際協力で進めているアルマ望遠鏡プロジェクトの東アジア地域のまとめ役である、井口聖
東アジア・アルマ・プロジェクトマネージャ/国立天文台チリ観測所教授が、TBS「夢の扉+」
に取り上げられました。国際プロジェクトにおけるプロジェクトマネージャとしての
仕事ぶりや心構えの他、チリ現地のアンテナ群や観測施設の様子が放送されました。
なお、番組の未公開映像は以下の番組Youtubeでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=T-W_KMCs56A
[アルマ通信] TBS「夢の扉+」に井口聖 東アジア・アルマ・プロジェクトマネージャが登場
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2014/0110tbs.html
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 ■ PICK UP! ■
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◎ 1月18日 アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場
大阪大学と茨城大学の研究者を中心とする研究チームは、アルマ望遠鏡を使った観測によ
り、親星から遥か遠く離れた場所で惑星が誕生しつつある強い証拠を初めてとらえました。
これは太陽系の形成理論の想定を塗り替える結果であり、宇宙における惑星系の多様性の起
源に迫るものです。
研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、おおかみ座の方向にあるHD 142527と呼ばれる若い
星を観測し、惑星の材料となる固体微粒子が星の周囲で非対称なリング状に分布している様
子を確認しました。そして、固体微粒子が最も濃く集まった領域の密度を測定した結果、こ
の場所で惑星が生成しつつある可能性が高いことが分かりました。この高密度領域は中心の
親星から遠く離れており、その距離は太陽から海王星までのおよそ5倍にも相当します。こ
れほどの遠方で惑星が形成しつつある証拠が見つかったのは、初めてのことです。
[プレスリリース] アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201401177290.html
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 ■ イベント情報 ■
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◎ 12月6日~5月6日 日本科学未来館 THE世界一展
会場:日本科学未来館(東京都港区台場)
入場料:1000円(大人)
展示協力: 「未来へつなげ、ビッグプロジェクト」ゾーン内 「地球の目をつくる」
 (受信機部品、現地調査資料等提供)
参考ウェブサイト:http://www.miraikan.jp/sekai1/
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 ■ メディア情報 ■
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◎1月25日(土)午後2時~ TBS系列
チキュウノハテ ~星降る砂漠と幻の花園・南米大陸へ~
http://hicbc.com/tv/chikyunohate/
アルマ望遠鏡が建設されたチリ北部・アタカマ地方をロケ地にした
自然紀行番組です。アタカマの星空とワイルドフラワーがテーマで、
アルマ望遠鏡も少しだけ登場します。
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 ■ あとがき ■
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2014年最初のアルマ望遠鏡メールマガジンをお届けします。2013年は、3月に
現地でアルマ望遠鏡開所式が挙行され、建設プロジェクトから本格的な観測所への
移行が宣言されるなど、アルマ望遠鏡プロジェクトにとっては一つの節目となる年
でした。既にお知らせしている通り、2011年から開始された初期科学観測の成果も
続々と出てきていますし、昨年から開始された本格観測による、より高い質のデータ
が世界中の観測者の元に届きつつあります。また来年6月に始まる予定の3期目の科学
観測に向けた観測提案の募集も締め切られ、審査の準備が進んでいます。今年はどんな
驚くべき発見をお伝えできるか、広報担当自身もとても楽しみにしています。
アルマ望遠鏡の成果に、今後ともご注目ください。
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
 お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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国立天文台 チリ観測所 http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
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