アルマ望遠鏡が捉えた惑星系形成の現場:惑星の外側で塵が集まり、次の惑星が生まれる様子
アルマ望遠鏡は、すでに形成された惑星の外側に、次なる惑星の材料となる塵が局所的に集まっている現場を捉えました。国立天文…
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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2014年2月16日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array
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――― 国立天文台アルマ望遠鏡に関心をお持ちの皆さま ―――
毎月「月齢16」の夜にお届けしているアルマ望遠鏡メールマガジン。
国立天文台のフラッグシップ望遠鏡のひとつ、アルマ望遠鏡に関する
最新情報をお知らせします。
最新情報はアルマ望遠鏡のウェブサイト http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
ならびにアルマ望遠鏡Twitterアカウント http://twitter.com/ALMA_Japan
をご覧ください。
INDEX
アルマ通信
1月27日 サンチャゴ日本人学校での星空を見る会
PICK UP!
2月13日 アルマ望遠鏡観測成果:
生まれつつある原始惑星系円盤で劇的な化学変化:かつて太陽系も経験したか?
イベント情報
2月8日~3月23日 明石市立天文科学館 特別展「ビューティフル・ユニバース」
2013年12月7日~2014年5月6日 日本科学未来館 THE世界一展
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■ アルマ通信 ■
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◎ 1月27日 サンチャゴ日本人学校での星空を見る会
1月23日、サンチャゴ日本人学校(児童・生徒数36名)では1泊2日のサマーキャンプが
開催され、低学年(小学1年生から4年生、20名)は校庭にテントを張ってのキャンプを
行いました。23日夜には星空を見る会が開かれ、国立天文台チリ観測所の亀野誠二教授、
齋藤正雄准教授、杉本正宏助教、千葉庫三ビジネスマネージャが講師を務めました。
[アルマ通信] 1月27日 サンチャゴ日本人学校での星空を見る会
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2014/0127post_529.html
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■ PICK UP! ■
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◎ 2月13日 アルマ望遠鏡観測成果:
生まれつつある原始惑星系円盤で劇的な化学変化:かつて太陽系も経験したか?
星は、宇宙に漂うガスと微粒子が集まることで生まれます。生まれたばかりの星のまわり
にさらに降り積もったガスや微粒子は、星を取り巻く円盤となり、この中でやがて惑星が
生まれます。では、宇宙に漂うガスと円盤を構成するガスは、同じ組成を持っているの
でしょうか?
この二つの組成は実は大きく異なっている、というアルマ望遠鏡による新しい観測の結果
を、東京大学の研究チームが発表しました。研究チームはL1527と呼ばれる生まれた
ばかりの星を取り巻くガスをアルマ望遠鏡で観測しました。約500天文単位(太陽から
海王星までの距離の約17倍)の大きさを持つこのガスの中で、星から100天文単位の
ところで一酸化硫黄分子が急激に増加していることがわかりました。この場所は原始惑星
系円盤の外縁部に当たり、まさに原始惑星系円盤が作られる現場でこれほど大きな化学
組成の変化が発見されたのは今回が初めてのことです。この発見は、惑星やそのもとに
なる円盤の形成過程を理解する上で、非常に大きな意義を持ちます。
[プレスリリース]
生まれつつある原始惑星系円盤で劇的な化学変化:かつて太陽系も経験したか?
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2014/05.html (東京大学理学部のプレスリリース)
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201402137304.html
[最新情報]
プレスリリース解説:
生まれつつある原始惑星系円盤で劇的な化学変化:かつて太陽系も経験したか?
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2014/0213post_531.html
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■ イベント情報 ■
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◎ 2月8日~3月23日 明石市立天文科学館 特別展「ビューティフル・ユニバース」
会場:明石市立天文科学館(兵庫県明石市)
参考ウェブサイト:http://www.am12.jp/event/tokubetsuten/index.html
◎ 2013年12月7日~2014年5月6日 日本科学未来館 THE世界一展
会場:日本科学未来館(東京都港区台場)
入場料:1000円(大人)
展示協力: 「未来へつなげ、ビッグプロジェクト」ゾーン内 「地球の目をつくる」
(受信機部品、現地調査資料等提供)
参考ウェブサイト:http://www.miraikan.jp/sekai1/
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■ あとがき ■
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2014年2回目のメールマガジンをお届けしました。日本製のアンテナ16台も現地ですでに
観測に使われており、また昨年12月に国立天文台での受信機開発が完了したことで、これ
までたくさんお伝えしてきた「アルマ望遠鏡建設の進捗報告」の記事もめっきり少なく
なりました。今回のメールマガジンもご紹介記事が少なくなっていますが、その代わりに
大きな観測成果をひとつご紹介しています。ぜひご覧ください。
アルマ望遠鏡に限らず、研究用の望遠鏡を使って行われた観測の成果は「論文」という
形で公表されます。研究者、自分が行った研究の目的や方法・結果を書き記し、他の
研究者にその進捗を知らせるためのものです。こうした論文は、よく報道されるような
「ネイチャー」「サイエンス」といった一般科学雑誌や、日本天文学会が発行する「日本
天文学会欧文報告」などの天文学専門誌に掲載されます。
これまでにアルマ望遠鏡の観測成果をもとに発表された論文は90を超え、さらに多くの
データが研究者のもとに届けられています。プレスリリースやウェブサイトのニュース
記事でご紹介しているのはこのうち20ほどですので、その4倍以上の成果が公表されて
いることになります。様々なテーマで大小さまざまな発見が積み重なっていくことで
天文学が前進していく、そんな歩みの一端をこれからもわかりやすくお伝えしていきたい
と思っています。今後の観測成果紹介記事にもご期待ください。
■ご意見、ご感想はお問い合わせフォームからお寄せください。
お問い合わせフォーム:http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/inquiry/
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国立天文台 チリ観測所 http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
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