2015. 4. 5

【ALMA】 巨大な星の誕生現場は砂時計型?

Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)
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  国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
  ALMA Mail Magazine 2015年4月5日号
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今夜は「月齢16」、アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
新しい出会いの季節を迎えました。アルマ望遠鏡は、
巨大な星が生まれる現場をとらえた研究成果を発表。
他にも山頂の迫力あるお弁当、山麓の見学スタート、と
楽しい話題をお伝えします。
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  pick up!
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◎アルマ望遠鏡が描き出した大質量星団の複雑な誕生現場
茨城大学の樋口あや研究員を中心とする研究グループは、
アルマ望遠鏡を用いて巨大な星が生まれつつある領域
IRAS 16547-4247を観測しました。その結果、原始星から
噴き出すガス流が少なくとも2つあることがわかりました。
また、ガス流が周囲のガス雲を押しのけて広がっていく
様子が「砂時計型」の構造として明瞭に描き出されました。
このような構造が大質量星の形成領域でメタノール分子の
観測によって見つかったのは初めてのことです。小質量星
に比べて大質量星の形成領域はこれまで詳細な観測が困難
でしたが、高い解像度を持つアルマ望遠鏡によりその誕生
環境の一端が明らかになってきました。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/
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  topics
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◎アルマ望遠鏡のデータをもとにした音楽CD製作企画
アルマ望遠鏡がとらえた「ちょうこくしつ座R星」の
データをもとにした楽曲製作が、クラウドファンディングの
枠組みで企画されています。
科学データの新しい使い方に、ご注目ください。
https://a-port.asahi.com/projects/alma
◎ 山頂で働くスタッフのお弁当
標高5000メートルの山頂施設で働くスタッフに届けられ
る昼食は、日本人にはなじみ深いお弁当です。アルマで
働く人々のお弁当を覗いてみましょう。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2015/0313obento.html
◎アルマ望遠鏡一般見学の申し込み開始
標高2900mの山麓施設への一般見学の受け入れを開始し
ました。山麓施設では、パラボラアンテナのメンテナンス
の様子や、コントロールルーム、研究室やアンテナのトランス
ポーター(運搬台車)を見学することが可能です。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2015/0317post_585.html
◎国立天文台ニュースでアルマ望遠鏡特集
国立天文台が毎月発行する機関誌、国立天文台ニュース。
2月号は、一冊まるごとアルマ望遠鏡特集です。
現地スタッフのインタビューなど盛りだくさんの内容です。
http://www.nao.ac.jp/naoj-news/2015.html
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  event
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◎ 4月18日 天文学普及講演会
「アンデスの巨大電波望遠鏡ALMA」
講演者:阪本成一(国立天文台チリ観測所教授)
時間:14:00~15:30
会場:国立科学博物館
申し込み:不要
[詳細] イベントカレンダー(国立科学博物館ウェブサイト)
http://www.kahaku.go.jp/event/ueno.php?date=20150418
◎ 4月24日 宇宙・天文光学EXPO
「光で見えない宇宙を探る 電波望遠鏡アルマ」
講演者:平松 正顕(国立天文台チリ観測所 助教・教育広報主任)
時間: 9:30~12:24
会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
聴講料:無料
申込み:お申込みフォームからお申し込みください。
[詳細] 宇宙・天文光学EXPO開催記念 特別講演会
http://www.optronics.co.jp/opie/sao_seminar.php
◎ 6月20日 三重のまなび2015 まなびぃすとセミナー
「暗黒の宇宙に挑む アルマ望遠鏡」
講演者:平松 正顕(国立天文台チリ観測所 助教・教育広報主任)
時間: 13:30~15:30
会場:三重県生涯学習センター(三重県津市)
入場無料
申込み:先着順(電話・郵送・ホームページなど)
[詳細] 三重県生涯学習センター
http://www.center-mie.or.jp/manabi/event/sponsor/detail/2295
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  afterword
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これまで多くのお問い合わせをいただいていたチリのアルマ
望遠鏡山麓施設の一般見学が、いよいよ始まりました。建設
段階では大型車両の行き来が頻繁にありましたので一般の方々
の見学は受け入れていませんでしたが、ビジタールームの展示
をはじめ現地での準備が整ったため、毎週土日、一日40名の
ガイドツアーを開始できることになりました。
一般見学についての告知後、twitterなどでも反響がありました。
遠く離れたチリの天文台にいち早く足を運びたいという方が
いらっしゃることを大変嬉しく思います。
定員に達したため4月分の申し込みはすでに締め切っており、
4月6日(チリ時間)に5月分の予約受付を開始する予定です。
その後も順次受付を行う予定ですので、皆様日程をご検討
されてはいかがでしょうか。
スペイン語・英語の専用ウェブフォームからの申し込みが
必要なため、ご案内をよくお読みください。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/aboutalma/visit/
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