三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
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▲▲▲ ALMA Mail Magazine 2013年11月19日号
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array < http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/>
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INDEX
最新情報
10月24日 超巨大ブラックホール周辺での特異な化学組成の発見-新たなブラックホー
ル探査法の開発に向けて
11月01日 日本製バンド10受信機による干渉計試験に成功:史上最高周波数での電波
干渉計の誕生
アルマ通信
10月30日 グッドデザインエキシビション2013におけるブース展示
PICK UP!
11月07日 アルマ望遠鏡モリタアレイが「グッドデザイン金賞」を受賞
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■ 最新情報 ■
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◎ 10月24日 超巨大ブラックホール周辺での特異な化学組成の発見-新たなブラックホー
ル探査法の開発に向けて
東京大学を中心とする国際研究チームは、南米チリのアルマ望遠鏡を用いて、NGC1097と
いう銀河の中心にある、活動的な超巨大ブラックホール周辺の高密度分子ガスを、過去
最高の感度で詳細に観測することに成功しました。その結果、このブラックホール周辺
環境ではシアン化水素(HCN)の大量生成に特徴付けられる特異な化学組成が実現してお
り、その原因はブラックホールの影響で周囲の環境が高温に加熱されていることだと示
されました。こうした、ブラックホール周辺環境に特徴的な分子の観測を逆手に取るこ
とで、今後は塵に埋もれて可視光などでは観測できない「埋もれたブラックホールの探
査」も可能になると考えられます。
[プレスリリース] 超巨大ブラックホール周辺での特異な化学組成の発見-新たなブラッ
クホール探査法の開発に向けて
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201310247228.html
◎ 11月01日 日本製バンド10受信機による干渉計試験に成功:史上最高周波数での電波
干渉計の誕生
10月26日(チリ時間)、国立天文台が開発した2台のバンド10受信機を使った干渉計試験
が実施され、木星の衛星カリストとオリオンKL天体からの電波の検出に成功しました。
観測周波数はそれぞれ863 GHz、806 GHzであり、これほど高い周波数での干渉計試験に
成功したのは史上初めてのことで、アタカマの観測条件の素晴らしさ(水蒸気の少なさ)
とアンテナの鏡面精度、日本が開発したバンド10受信機の性能を含めた望遠鏡システム
全体がきちんと機能していることを示すものです。
[最新情報] 日本製バンド10受信機による干渉計試験に成功:史上最高周波数での電波干
渉計の誕生
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2013/110110_8.html
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■ アルマ通信 ■
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◎ 10月30日 グッドデザインエキシビション2013におけるブース展示
10月30日から11月4日まで、東京ミッドタウンで開催されるグッドデザイン賞の受賞展「
グッドデザインエキシビション2013」のグッドデザイン・ベスト100展示会場にて、アル
マ望遠鏡モリタアレイのブースを出展しました。
11月2日に会場内のステージで行われた GOOD DESIGN Best100 Designer’s
presentation では、グッドデザイン大賞候補10件の一つとして、国立天文台チリ観測所・
平松正顕によるアルマ望遠鏡モリタアレイのプレゼンテーションが行われました。
[アルマ通信] グッドデザインエキシビション2013におけるブース展示
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2013/10302013_3.html
*グッドデザイン展会場でのプレゼンテーション録画(1:07:00~)
http://www.ustream.tv/recorded/40399311
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■ PICK UP! ■
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◎ 11月07日 アルマ望遠鏡モリタアレイが「グッドデザイン金賞」を受賞
国立天文台が開発を担当したアルマ望遠鏡モリタアレイが、2013年度グッドデザイン賞
において「グッドデザイン金賞」を受賞しました。国立天文台の望遠鏡としては、ハワ
イ・マウナケア山に設置されたすばる望遠鏡が2000年度グッドデザイン賞において金賞
を受賞しており、今回のアルマ望遠鏡モリタアレイの受賞はそれ以来の金賞受賞となり
ます。
今回の受賞を受けて、井口聖 国立天文台教授/東アジア・アルマプロジェクトマネージャ
は、「アルマ望遠鏡モリタアレイがグッドデザイン金賞を受賞したことを、大変うれし
く思います。厳しい環境において最高の性能を発揮するために、アンテナ・受信機・相
関器などの機器の開発そしてインフラ整備において、さまざまな困難もありましたが、
国立天文台をはじめ、東アジア・欧州・北米そしてチリの研究機関・大学・メーカーの
研究者や技術者が一丸となってこれらの課題をクリアしてきました。アルマ望遠鏡の本
格運用も始まっており、素晴らしい科学的成果が出てきています。引き続き努力し、こ
の賞に恥じないよう、宇宙の謎の解明に向けて取り組んでいきたいと思います。」
と語っています。
[アルマ通信] アルマ望遠鏡モリタアレイが「グッドデザイン金賞」を受賞
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2013/1107post_518.html
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■ あとがき ■
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テレビ番組等の取材のために、アルマ望遠鏡まで出張してきました。
変わらぬ青い空と茶色の大地、そして白いアンテナ群。山頂施設に
並ぶアンテナは61台にまで増えています。数百メートルの範囲内に
巨大なアンテナがぎっしり並べられている様子は壮観です。これらを
使った科学観測も進んでいます。
昨晩は満月でした。澄んだ空で満月でも満天の星が見えるのがアタカマの空の
凄いところですが、ここ数日は風が強くて砂が舞い上がってしまったためか、
とても明るい月のまわりがぼんやりと白く光ってしまって、星はそれほど
見えませんでした。とはいえ、日が沈んで月がアンデスの山々の向こうから
昇ってくるまでの間の星空はやはりすばらしいもの。今の季節は、私たちの
住む天の川銀河のお隣に浮かぶ大小マゼラン雲が見頃です。星空の写真も
たくさん撮っていますので、随時アルマ望遠鏡ウェブページやtwitterで
ご紹介していく予定です。お楽しみに。
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