2022. 9. 11

【ALMAメールマガジン】7年半で1,000本以上の科学論文で引用-その数が物語るおうし座HL星に付随する原始惑星系円盤の画期的な成果-

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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2022年9月11日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。

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Pick up!
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◆7年半で1,000本以上の科学論文で引用
-その数が物語るおうし座HL星に付随する原始惑星系円盤の画期的な成果-

2014年にアルマ望遠鏡によって取得されたおうし座HL星まわりの円盤に関する画期的な科学成果は、過去7年半の間に1,000本以上の科学論文で引用され、惑星形成に関する私たちの理解を前進させる大きなブレークスルーをもたらしました。

2014年に日本を含む世界各国から集まった天文学者とエンジニアによって実現したアルマ望遠鏡「長基線試験観測キャンペーン」の一環として、地球から450光年離れたおうし座にある若い星「おうし座HL星」が観測されました。その結果、はっきりとした隙間で隔てられた複数の同心円状のリングが幾重にも並んでいる塵の円盤がはっきりと描き出されました。この観測画像により、太陽のような星を取り囲む惑星形成円盤の驚くべき詳細が明らかになり、その後の惑星形成研究の基礎が築かれることになります。

https://alma-telescope.jp/news/1000citations-202208

 
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Topics
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◆19 万光年かなたの?マゼラン雲から星の産声をキャッチ!
ヘリウムよりも重たい元素のことを天?学では「重元素」と呼びます。宇宙が誕?した頃は恒星の中で?時間かけて起こる元素合成が進んでいないため、軽い元素が?配的でした。このように現在の宇宙と?きく異なる環境では、どのように星が誕?するかは明確にはわかっていませんでした。本研究では太陽系よりも重元素量が少なく、約100億年前の宇宙の環境を残した場所から星の産声を初めて発?したことにより、宇宙の進化の歴史において星が誕?するメカニズムが共通していることを示す結果が得られました。

https://alma-telescope.jp/news/smc-202208

 
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Events
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◆ 8月28日(日)に行われた野辺山宇宙電波観測所の特別公開2022
「野辺山40年と新しい挑戦」

日時:2022年8月28日 9:00-16:00
場所:野辺山宇宙電波観測所

の講演会の動画はこちらからご覧いただけます。

オンライン企画「★ヨンゴー研究 発表会★」 午前の部
https://www.youtube.com/watch?v=mh7Ki7O9KKo

オンライン企画「★ヨンゴー研究 発表会★」 午後の部
https://www.youtube.com/watch?v=fr4KuBzJ1BQ

 
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Afterword
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先日は中秋の名月でしたが、皆様はご覧になることはできましたでしょうか?
アルマ望遠鏡では月を観測することはあまりありませんが、2008年の皆既月食の際にアルマ望遠鏡で撮影した月の表面温度の推移の動画があります。
高速駆動性能を有するACAアンテナを用いることで、短時間で何枚もの画像を取得することが可能となり、月食中の電波強度変化を2次元画像として取得することに成功しました。
こちらの動画はその画像を動画化したものです。左側の可視光の動画と合わせてみると月が満ちるとともに月表面の温度が急激に変化していることがわかります。

https://alma-telescope.jp/news/mt-post_21-3

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