三鷹・星と宇宙の日2024 アルマパート報告
国立天文台三鷹の特別公開「星と宇宙の日2024」が、10月19日(土)に行われました。星と宇宙の日は、三鷹キャンパスの施設公開…
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国立天文台アルマ望遠鏡メールマガジン
ALMA Mail Magazine 2020年11月2日号
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今夜は「月齢16」。アルマ望遠鏡の話題をお届けします。
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Pick up!
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◎生まれたばかりの宇宙で成熟した銀河が急速に出現していた
-アルマ望遠鏡による初期宇宙にある銀河の最大規模の探索 -
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構や早稲田大学など、日本の研究者も参加する国際共同研究プロジェクト ALPINE (アルパイン)は、アルマ望遠鏡を用いて、初期宇宙で成長途中にある118個の銀河を調べました。その結果、研究グループの調べた銀河の多くは、大量の塵や金属元素を含んでいることがわかりました。加えて、既に回転円盤銀河となる兆候を示しているなど、従来の予想に反してはるかに銀河が成熟していたことを明らかにしました。これはすなわち、銀河が速く進化してきた可能性を示すものです。
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Topics
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◎アルマ望遠鏡、海王星の赤道に横たわる猛毒ガス「シアン化水素」の帯を世界で初めて発見
東京大学情報基盤センターの飯野孝浩特任准教授らの研究グループは、太陽系で最も遠くにある惑星「海王星」をアルマ望遠鏡で観測し、その大気に含まれる有毒ガスの一種であるシアン化水素を検出しました。シアン化水素が成層圏に存在することは過去の観測から知られていましたが、今回の観測では、シアン化水素が赤道上の成層圏に帯状に分布していることを世界で初めて明らかにしました。
◎アルマ望遠鏡、イオの火山による大気への影響を明らかに
木星の衛星イオをアルマ望遠鏡が観測し、イオの火山活動がイオの薄い大気に与える影響を直接調べることに初めて成功しました。研究チームは、イオの火山から吹きあがる二酸化硫黄と一酸化硫黄のガスをとらえました。この観測結果から、イオの大気の30パーセントから50パーセントは火山から直接供給されていると研究チームは見積もっています。
◎三鷹・星と宇宙の日2020 オンライン開催
新型コロナウイルス感染症の影響により、今年の国立天文台三鷹キャンパスの特別公開はオンラインでの開催となりました。宇宙の不思議とそれに挑む研究者の情熱を丸一日かけてライブ配信でお届けしました。当日のアーカイブ映像は引き続きご覧いただけます。YouTubeの説明欄から各コーナーに簡単にアクセスできます。また、これに合わせてアルマ望遠鏡を楽しんでいただけるコンテンツもまとめました。ぜひご覧ください。
◎季刊アルマ望遠鏡ニュース 第2号発行
最新ニュースをお届けする『季刊アルマ望遠鏡ニュース』第2号を発行しました。テーマは「電波の虹」。写真やイラストでわかりやすくご紹介します。
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Events
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◎総合研究大学院大学 社会連携事業「おうちで天文・宇宙 オンライン講演会」
11月8日(土)14:00より、アルマ望遠鏡×JAXA宇宙研究所によるオンライン講演会が開催されます。テーマは「若い宇宙」。地上から、宇宙から、「宇宙のはじまり」を探る研究者による講演です。以下のURLより事前にご登録ください。ツイッターでは、ハッシュタグ『#QA太陽と初期宇宙』で質問も受け付け中です。ぜひご参加ください。
◎アルマ望遠鏡といっしょに冬の夜空をカラフルに!
~ #アルマの日食and流星キャンペーン ~
11月10日(火)より、特別企画『 #アルマの日食and流星キャンペーン 』 がスタートします。12月の南米皆既日食とふたご座流星群にちなんで、アルマ望遠鏡のひみつが隠された「日食and流星ぬりえ」を準備中です。お手持ちの文具で自由に色をぬってご応募ください。12月15日(火)20時~21時は、「アルマの日食and流星トークライブ」をYouTubeでお届けします。詳細は、来週10日のアルマ望遠鏡ウェブニュースでご案内します!
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Afterword
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10月17日(土)、天文仮想研究所によるVR講演会が行われました。会場は、南米チリ・アルマ望遠鏡をリアルに再現した仮想空間です。「VRChat」とよばれるVRアプリを使って、40名ほどの参加者がアバターでログイン。アルマ望遠鏡のキャラクターに扮した講師と対話し、実物さながらのアルマ望遠鏡をめぐるバーチャルツアーを楽しみました。この講演の模様は、以下のYouTubeでご覧いただけます。バーチャルツアーは後半29分頃から始まります!
◎VRChat講演「最先端天文学が解き明かす宇宙の謎」 平松正顕 国立天文台助教
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